島田雅彦氏講演会
演題 | 異端の系譜 不滅の文豪たち |
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開催日 | 2019年6月22日(土) |
開催時間 | 14時00分~15時30分 |
会場 | 県立図書館 多目的ホール |
内容 | 水上勉や大岡昇平、埴谷雄高ら文豪の生涯を紹介し、彼らの成功や挫折の歴史、文学的評価を自身の思い出とともに語っていただきます。 |
講師 | 島田雅彦氏(小説家) |
参加費 | 無料 |
定員 | 150名(要申込) |
申し込み方法 | ご氏名、電話番号をFAX、メールにてお申し込みください。 直接、文学館窓口に申し込むこともできます。 |
関連ファイル | 島田雅彦氏講演会(pdf 1,315kb) |
島田雅彦氏講演会実施報告
6月22日(土)に、作家・島田雅彦氏の講演会「異端の系譜 不滅の文豪たち」を開催しました。
講演ではまず「源氏物語」について、紫式部が仕えた中宮彰子が一条天皇の寵愛を受けるために作られた物語であり、光源氏の自由奔放な恋愛と巧みな和歌が結びついている点が、その後の日本文学に大きな影響を与えていると述べました。
次に、水上勉をはじめ埴谷雄高、中上健次、大江健三郎といった文豪たちとの貴重な思い出や、谷崎純一郎、大岡昇平なども併せて取り上げ、それぞれの文学的価値を分かりやすく説明しました。
また、明治に岡倉天心が見事な英文で茶道を紹介した「茶の本」に触れ、そこにはアメリカに対する余裕と、ヒューモアが感じられると述べました。そして戦後はアメリカとどう向き合うかが日本文学の大きな課題であったことを小嶋信夫や村上春樹を例に語りました。
参加者からは、「文豪たちのユーモラスな一面を知ることができ楽しかった」「日本とアメリカとの関係を文学の中から読み通す視点を示してくれた」などの声が寄せられ、充実した講演内容にとても満足されていました。(参加者158名)
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