吉村司氏文学カフェ
演題 | 父・吉村昭を振り返る |
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開催日 | 2019年11月2日(土) |
開催時間 | 14時00分~15時30分 |
会場 | 県立図書館 多目的ホール |
内容 | 父である吉村昭氏について語っていただきます。 |
講師 | 吉村司氏(吉村昭・津村節子氏のご子息) |
参加費 | 無料 |
定員 | 60名(要申込) |
申し込み方法 | ご氏名、電話番号をFAX、メールにてお申し込みください。 直接、文学館窓口に申し込むこともできます。 |
関連ファイル | 吉村司氏文学カフェ(pdf 169kb) |
吉村司氏文学カフェ実施報告
11月2日(土)に、吉村昭・津村節子氏のご子息である吉村司氏の文学カフェ「父・吉村昭を振り返る」を開催しました。
講演は、スクリーンに様々な写真を映し出し関連するエピソードを紹介する形で進み、最初に、福井への熱い思いを語る津村節子氏のビデオメッセージが流れました。「機会があれば是非また福井を訪れたい」という言葉もあり、皆、津村氏の元気なお姿を拝見できてとても嬉しそうでした。
司氏はまず父の書斎について「作品を生み出す父の頭脳そのもののように感じていた」と語り、亡くなられた後、蔵書を記念館に移す際には悲しくて涙が流れたと回想しました。また自身も感銘を受けていた「星への旅」「少女架刑」など短編小説のすばらしさや、記録文学の金字塔「戦艦武蔵」の執筆に至る経緯、この作品を書き上げた直後は父が放心状態になってしまったというエピソードも紹介しました。
そして、取材と執筆に精魂を傾ける作家としての姿だけでなく、一家の主として家族の絆を大切にしていた様子に触れ、息子が酒癖の悪い人間にならぬよう自説を述べるユニークさや、入院後には家計への配慮をよく口にしたりしていた細やかな一面も語りました。
参加者からは「書籍からは得られない貴重な情報に触れることができ感謝します。」「吉村昭氏の作品を紹介していただき興味を覚えた。これから是非読んでみたい。」など多くの声が寄せられ、吉村昭氏とその文学の魅力に触れるよい機会となりました。
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