出前文芸創作教室を開催しました
俳句講座
7月8日(月)、南越前町立河野中学校と県立武生高等学校定時制において、中内亮玄氏(俳人)を講師に、出前文芸創作教室を開催しました。
前半は、俳句の歴史と、正岡子規、高浜虚子などの俳人が俳句の確立に果たした役割についてわかりやすく説明しました。そして、美しい自然だけでなく人間を詠むようになったことが現代俳句の大きな特徴であると述べました。
後半は、青春を詠んだ句の穴埋め問題に挑戦しました。中内先生が句の詠まれた状況をヒントに出すと、生徒たちは盛んに意見を出し、楽しみながら表現のすばらしさ、言葉の大切さを学びました。言葉を選んだ理由について、ユニークな発言をする生徒もみられ、大いに盛り上がりました。
最後に、山口誓子の「学問のさびしさに堪え炭をつぐ」を取り上げ、「勉強でも部活でも一生懸命に取り組むことは孤独なことだが、何かを成し遂げ成長するのはその時である。孤独を恐れ、青春の大切な時間をスマホなどの四角い画面にとらわれて過ごすのはもったいない。」と生徒たちに語りました。
短歌講座
7月12日(金)、福井県立道守高校において、歌人の紺野万里氏を講師に、短歌に関する出前文芸創作教室を開催しました。
最初に紺野氏は、千四百年の歴史を持つ短歌が、今や世界中の人に詠まれていることを紹介し、定型以外に決まりが無く自由に表現できることが人々の心を捉えているのではないかと述べました。
生徒たちは福井ゆかりの短歌を音読したり、穴埋め問題に挑戦したりする中で短歌を身近に感じるようになり、さらに東日本大震災や病気による死別を題材にした作品を例に、つらさも美しく表現できることを知りました。
その後、実際に作歌に挑戦しお互いに紹介し合いながら、普段と違う表現から伝わる友人の気持ちに新鮮さを感じていました。紺野氏は、「短歌は具体的な内容を題材にすることが大事。もし事実を歌にしにくかったら、そこから見える真実を詠もうと思えば歌になる」とアドバイスしました。
詩講座
7月23日(火)に、福井市春江中学校において、詩人の黒田不二夫氏を講師に、詩に関する出前文芸創作教室を開催しました。
講義ではまず映画のチラシを例に、言葉が使い方によっていかに読む者の関心を引き寄せるかについて紹介しました。そして詩もそれが大きな役割を果たしていると述べ、比喩やリフレイン、対句など代表的な技法について実際にこれらの方法を生かした詩を参考に説明しました。
後半は詩作を行いました。生徒たちはなかなか書き始めることができませんでしたが、一旦書き始めると次第に黙々と取り組んでいきました。詩で自分の気持ちを伝えるためには表現する言葉の工夫が必要であり、生徒たちは表現を生み出す楽しさを感じながら普段感じていることを詩で表現することに集中していました。
詩講座
9月13日(金)に、高浜町立内浦中学校において、詩人の佐野なおみ氏を講師に、詩に関する出前文芸創作教室を開催しました。
講義では、まず井伏鱒二の詩「歳末閑居」を取り上げ鑑賞しました。難しい言葉の意味は説明し、描かれている情景や行為に関しては理由を尋ねながら、徐々に詩に込められた思いを明らかにしていきました。また、四つに分けられた文のまとまりが起承転結の関係になっていることも確認しました。
次に生徒たちは、孟浩然の詩「春暁」の解釈に取り組み、漢和辞典を使って語の意味を調べながら日本語訳をしました。詩の内容を理解すると今度は井伏鱒二の訳文を読み、井伏が自分なりの表現で日本語訳を膨らませていることを学びました。
最後に、生徒はそれぞれの表現で「春暁」を日本語の詩に変え、佐野氏から配られた寄せ木細工のカレンダーに書き込みました。
この講義を通じて生徒たちは、詩には構成があること、描かれた情景の背後に心情が込められていること、同じ内容でも人によって多様な表現ができることを学びました。
短歌講座
11月13日(水)、県立美方高校において、歌人の紺野万里氏を講師に短歌に関する出前文芸創作教室を開催しました。
最初に紺野氏は、短歌が定型である以外は自由な表現が許されること、日本だけでなく欧米を中心にして世界中に愛好者がいることを紹介しました。
そして短歌の形式やリズム、技巧について福井ゆかりの作品を音読しながら説明し、また東日本大震災を詠んだ歌集『震災三十一文字』の鑑賞を通して、つらい気持ちを昇華させる力が短歌にあるのではないか、と語りました。
生徒たちは秀歌の穴埋めや独楽吟をペアで合作するなどのワークショップで徐々に作歌に慣れていき、最後に1人2首ずつ歌を作りました。自分が詠むだけでなく、友人たちの作った歌を読みそれについて話し合うことを通して、短歌で自分の気持ちを表現したり、短歌に込められた思いを鑑賞したりする楽しさに触れることができました。
7月8日(月)、南越前町立河野中学校と県立武生高等学校定時制において、中内亮玄氏(俳人)を講師に、出前文芸創作教室を開催しました。
前半は、俳句の歴史と、正岡子規、高浜虚子などの俳人が俳句の確立に果たした役割についてわかりやすく説明しました。そして、美しい自然だけでなく人間を詠むようになったことが現代俳句の大きな特徴であると述べました。
後半は、青春を詠んだ句の穴埋め問題に挑戦しました。中内先生が句の詠まれた状況をヒントに出すと、生徒たちは盛んに意見を出し、楽しみながら表現のすばらしさ、言葉の大切さを学びました。言葉を選んだ理由について、ユニークな発言をする生徒もみられ、大いに盛り上がりました。
最後に、山口誓子の「学問のさびしさに堪え炭をつぐ」を取り上げ、「勉強でも部活でも一生懸命に取り組むことは孤独なことだが、何かを成し遂げ成長するのはその時である。孤独を恐れ、青春の大切な時間をスマホなどの四角い画面にとらわれて過ごすのはもったいない。」と生徒たちに語りました。
短歌講座
7月12日(金)、福井県立道守高校において、歌人の紺野万里氏を講師に、短歌に関する出前文芸創作教室を開催しました。
最初に紺野氏は、千四百年の歴史を持つ短歌が、今や世界中の人に詠まれていることを紹介し、定型以外に決まりが無く自由に表現できることが人々の心を捉えているのではないかと述べました。
生徒たちは福井ゆかりの短歌を音読したり、穴埋め問題に挑戦したりする中で短歌を身近に感じるようになり、さらに東日本大震災や病気による死別を題材にした作品を例に、つらさも美しく表現できることを知りました。
その後、実際に作歌に挑戦しお互いに紹介し合いながら、普段と違う表現から伝わる友人の気持ちに新鮮さを感じていました。紺野氏は、「短歌は具体的な内容を題材にすることが大事。もし事実を歌にしにくかったら、そこから見える真実を詠もうと思えば歌になる」とアドバイスしました。
詩講座
7月23日(火)に、福井市春江中学校において、詩人の黒田不二夫氏を講師に、詩に関する出前文芸創作教室を開催しました。
講義ではまず映画のチラシを例に、言葉が使い方によっていかに読む者の関心を引き寄せるかについて紹介しました。そして詩もそれが大きな役割を果たしていると述べ、比喩やリフレイン、対句など代表的な技法について実際にこれらの方法を生かした詩を参考に説明しました。
後半は詩作を行いました。生徒たちはなかなか書き始めることができませんでしたが、一旦書き始めると次第に黙々と取り組んでいきました。詩で自分の気持ちを伝えるためには表現する言葉の工夫が必要であり、生徒たちは表現を生み出す楽しさを感じながら普段感じていることを詩で表現することに集中していました。
詩講座
9月13日(金)に、高浜町立内浦中学校において、詩人の佐野なおみ氏を講師に、詩に関する出前文芸創作教室を開催しました。
講義では、まず井伏鱒二の詩「歳末閑居」を取り上げ鑑賞しました。難しい言葉の意味は説明し、描かれている情景や行為に関しては理由を尋ねながら、徐々に詩に込められた思いを明らかにしていきました。また、四つに分けられた文のまとまりが起承転結の関係になっていることも確認しました。
次に生徒たちは、孟浩然の詩「春暁」の解釈に取り組み、漢和辞典を使って語の意味を調べながら日本語訳をしました。詩の内容を理解すると今度は井伏鱒二の訳文を読み、井伏が自分なりの表現で日本語訳を膨らませていることを学びました。
最後に、生徒はそれぞれの表現で「春暁」を日本語の詩に変え、佐野氏から配られた寄せ木細工のカレンダーに書き込みました。
この講義を通じて生徒たちは、詩には構成があること、描かれた情景の背後に心情が込められていること、同じ内容でも人によって多様な表現ができることを学びました。
短歌講座
11月13日(水)、県立美方高校において、歌人の紺野万里氏を講師に短歌に関する出前文芸創作教室を開催しました。
最初に紺野氏は、短歌が定型である以外は自由な表現が許されること、日本だけでなく欧米を中心にして世界中に愛好者がいることを紹介しました。
そして短歌の形式やリズム、技巧について福井ゆかりの作品を音読しながら説明し、また東日本大震災を詠んだ歌集『震災三十一文字』の鑑賞を通して、つらい気持ちを昇華させる力が短歌にあるのではないか、と語りました。
生徒たちは秀歌の穴埋めや独楽吟をペアで合作するなどのワークショップで徐々に作歌に慣れていき、最後に1人2首ずつ歌を作りました。自分が詠むだけでなく、友人たちの作った歌を読みそれについて話し合うことを通して、短歌で自分の気持ちを表現したり、短歌に込められた思いを鑑賞したりする楽しさに触れることができました。