第3回文章講座「ひとに読まれる文章構成術」を開催しました
開催日 | 2021年 10月24日(日) |
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開催時間 | 14時00分~15時30分 |
会場 | 福井県立図書館 多目的ホール |
講師 | 森重 良太 氏(新潮社・編集者) |
内容 | 社会人対象のカルチャースクール「新潮講座」でエッセイを担当する森重氏が、エッセイの書き方をわかりやすく解説します。 |
定員 | 定員に達しましたので、申し込みは締切ました。 | 50名(要申込)
参加費 | 無料 |
申込方法 | 電話かFAX、メールにてお申込みください。直接、文学館窓口に申し込むこともできます。 |
第3回文章講座「ひとに読まれる文章構成術」を開催しました
10月24日(日)に第3回文章講座を開催しました。今回は新潮社の森重良太氏を講師に、「ひとに読まれる文章構成術」と題してお話しいただきました。
森重氏はまず、エッセイの語意は「試す」であり、まだ西欧で誰も世の中の出来事について個人の考えを公表していなかった時代に、モンテーニュがそれを行い「ル・エッセ(試みた)」と題して出版したのがエッセイの始まりであると述べました。また日本では、すでに平安時代からこの試みを「随筆」として行っていたことも紹介されました。
続いて新聞のコラムや投書を例に挙げ、三部構成に留意して書くことがエッセイの秘訣であり、見たまま感じたままを自由に書くだけでは他人に思いが伝わる文章にはならないと述べました。そして三つのパーツの特徴について、書くべき内容の違いや感情の込め方に至るまで細かく説明されました。
最後にお薦めのエッセイもご紹介いただき、参加者からは、「わかりやすくしかも楽しいお話で、時の経つのを忘れました」「新しい発見があり、幅広い文章に活かせるお話でした」など多くのメッセージが寄せられ、満足度の高さが伺われました。