文学講座「泰澄和尚と山の信仰」を開催しました
開催日 | 2022年1月9日(日) |
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開催時間 | 14時00分~15時30分 |
会場 | 福井県立図書館 多目的ホール |
講師 | 堀 大介氏(佛教大学 歴史学部教授) |
内容 | 白山を開山したとされ泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」にもその名が登場する泰澄和尚について、考古学がご専門の堀大介氏が、数々の伝説や福井の山との関わりなどを語ります。 |
定員 | 50名(要申込)定員に達しましたので受付は終了しました。 |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 電話かFAX、メールにてお申し込みください。申込書の文学館持参も可。 申込先:TEL:0776-33-8866 FAX:0776-33-8861 MAIL:[email protected] |
文学講座「泰澄和尚と山の信仰」を開催しました
1月9日(日)に、佛教大学教授の堀大介氏を講師に迎え、文学講座を開催しました。
堀氏は、まず福井の山々の山頂から泰澄の時代に遡る須恵器や土師器が発見されていること、加茂という地名や吉野ヶ岳を引用して、泰澄と、山岳信仰の開祖である役小角との関わりが感じられること、中世の白山に至る道は、現在の三つの禅定道以外にも存在していたことなどをご紹介されました。
また、「泰澄和尚伝記」について、骨格となるシンプルなストーリーが時代を経ても失われていないことから、後の世に様々な話を融合してできたという説よりも、幾段階かの加筆を経て成立したと考える方が自然ではないかと述べられました。
特に「根本説一切有部毘奈耶雑事」の写経に関するお話では、この巻のみに竜王が登場することや衆生を救う弥勒信仰の内容であるという特徴から、泰澄の直筆の可能性が高いと説明され、参加者の心に残るものとなりました。
参加者からは、「多角的に泰澄に迫ろうとするお話で、大変興味深い内容でした」「難しいお話でしたが、文献だけでなくマンガの引用やご自身の体験談などもあり、楽しく聞くことができました」など多くの反響がありました。