増永迪男氏文学講座を開催しました!
開催日 | 2021年 10月30日(土) 12月16日(木) |
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開催時間 | 14時00分~15時30分 |
会場 | 福井県立図書館 多目的ホール |
講師 | 増永 迪男 氏(山岳エッセイスト) |
内容 | 1 10月30日(土曜) 文学に選ばれた山ーふるさとの山を含めてー *ふるさと文学館内映像視聴コーナーでご覧いただけます 2 12月16日(木曜) 山と文学 福井の山を知り尽くす増永氏に、山と文学についてお話しいただきました。 |
定員 | 60名(要申込) |
参加費 | 無料 |
申込方法 | 電話かFAX、メールにてお申込みください。直接、文学館窓口に申し込むこともできます。 |
増永迪男氏文学講座を開催しました
10月30日(土)、深田久弥没後50年を記念展「山があるから」の関連イベントとして、山岳エッセイストで登山家の増永迪男氏を講師に文学講座「文学に選ばれた山―ふるさとの山を含めて」」を、福井県立図書館多目的ホールで開催しました。
講義では、まず人はどのような理由で山に登るのか、「自然とふれあう山」「よろこびの山」「さすらいの山」「達成感のある山」「ひとりでの山」と5つの理由をあげられました。増永氏は、日本で近代登山が始まり、初登頂が競われた時代の一つ下の世代に深田久弥がいると位置づけられました。そして、深田はこれまでその土地の人にだけ親しまれてきた地域の名山を巡礼のように登り始め、『日本百名山』が生まれたと説明されました。
また、深田と同世代の登山家・松濤明や加藤文太郎の存在や、その死についても槍ヶ岳の図を交え状況を説明するとともに、当館企画展で展示中の松濤明の手帳や作品について解説してくださいました。増永氏が愛してやまない串田孫一の『若き日の山』の朗読も聴講者をひきつけました。
最後に、増永氏の登山経験や作品についても、登山の専門用語の解説を交え紹介くださいました。荒島岳の冬季の氷壁登攀については、臨場感いっぱいにお話しいただき、聴講者は聞き入りました。
会場からの「何歳まで山登りをされていたのか」という質問について、「現在、88歳だが86歳までは山に登り、文殊山を山というなら今でも登っている」と話され、福井の山と向き合い続ける姿に、聴講者は感嘆しました。
また、多くの申込があったため、急遽、12月16日には少し内容を変え、2回目の講座を開催しました。