第1回文章講座 張籠二三枝氏「エッセイという表現」
開催日 | 2022年7月9日(土) |
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開催時間 | 14時00分~15時30分 |
会場 | 県立図書館 多目的ホール |
内容 | さまざまな文筆業の方から文章の書き方のコツやテクニックを学ぶ、3回シリーズの第1回目です。 |
講師 | 張籠二三枝氏(作家) |
参加費 | 無料 |
定員 | 50名(要申込) |
申し込み方法 | 電話かFAX、Web(Forms)にてお申し込みください。 申込書の文学館持参も可。 申込先:TEL:0776-33-8866 FAX:0776-33-8861 Web(Forms)からの申し込みはこちらから。 |
関連ファイル | 第1回文章講座チラシ(張籠先生)(jpg 495kb) |
第1回文章講座を開催しました
7月9日(土)に地元福井において多彩な活動をされている作家の張籠二三枝氏を講師に迎え、第1回文章講座「エッセイという表現 ~木蔭で私は静かにかたる~」を開催しました。
冒頭で厨川白村の随筆観を引用しつつ、エッセイの本質について説明をされました。「木蔭で私は静かにかたる」という副題は、この随筆観から採られたものであり、木蔭で語り合った内容が相手に共感を得られた時、エッセイとして大成功であるということを語られました。
永井荷風の作品から、あらゆることが話の種であるとしながらも、自慢話や誹謗中傷、ゴシップはふさわしくないということ、深い感動や印象といった感情の裏打ちが作品にあることを説明されました。その上で随筆はどう語るとよいかということについては、「序破急」すなわち「はじめ・中・終わり」という構成が名随筆と呼ばれる作品に備えられているということを語られた後、昭和の名随筆を実際に学んでいきました。片山敏彦、辰野隆、与謝野晶子の随筆から、特に書き出しと終わりを中心に学びました。
受講した方から、「読んだことのなかった著者のエッセイを紹介していただいて興味深かった。」などの感想をいただきました。