令和６年５月２６日（日）福井県立図書館研修室において、新潮社の中村睦氏を講師にお迎えし、ジュニア文学カフェ「好きなものを読み、好きなことを書くヒント」を開催しました。
　「心の部屋」をあらわす四象限を用いて、自分がどこにいるのか、ほかにも部屋があることを教えてもらいました。心を広げ、耕し個性的になるには、本を読むことで、自分の思考回路とは違う回路を見つけることにつながるとのことでした。特に、熱い核が必ずあるノンフィクションをお薦めされました。
　また、小説は、最初に謎＝日常との落差を持ってくるとストーリーが進みやすい。次に人物をどんどん登場させ場面でつないでいくなど創作のヒントを伺いました。中村氏のご経験を交えたお話の面白さに生徒のみなさんはすっかり引き込まれました。ライトノベルについてどう考えるか、編集者として大変だったこと、よかったことは？など多くの質問にも丁寧に答えていただきました。
　「お薦めしておきたい本・映画」のリストも配られ、楽しく解説していただきました。
　「創作意欲や本を読みたいという気持ちが増しました」「プロの編集者の方のお話を聞いて、文学的、人間的な見識が深まった」などの声が寄せられ、有意義な時間を過ごしたことがうかがえました。