近世

近松門左衛門

近松巣林子像(模写)
早稲田大学演劇博物館所蔵

世界に名を馳せる浄瑠璃作者

父の代に福井城下から吉江町(現・鯖江市)に移り住む。京都に移住後は浄瑠璃や歌舞伎の脚本を書き、竹本義太夫と組んだ後、「曽根崎心中」、「国性爺合戦」などを手掛け大好評となる。日本の伝統芸能である「文楽」を確立させた立役者。

生没年:1653(承応2)~1724(享保9)
出生地:福井城下(現・福井市)生まれ

主な作品

タイトル出版者出版年
女殺油地獄  
傾城反魂香  
国性爺合戦  
曽根崎心中  

杉田玄白

早稲田大学図書館所蔵

文才あふれる日本近代医学の始祖

小浜藩医の三男として生まれ、父の死後、家督を継ぎ小浜藩主主治医となる。オランダの医学書を『解体新書』として翻訳するほか、医師としての人生を随想した『形影夜話』を著すなど、日本医学の近代化に大きく貢献した。

生没年:1733(享保18)~1817(文化14)
出生地:江戸牛込(現・東京都)生まれ

主な作品

タイトル出版者出版年
解体新書 1774
形影夜話 1810
蘭学事始 1869

関連展示

医と文学~杉田玄白からかこさとし、山崎光夫まで~  平成29年7月15日(土)~9月18日(月・祝)
杉田玄白と解体新書~近代への扉を開いた蘭学の開拓者~ 平成18年7月19日(水)~8月16日(水)


橘曙覧

福井市橘曙覧記念文学館所蔵

日常の喜びを詠う清貧の歌人

若くして国学を志し、1838年頃足羽山に隠棲する。「楽しみは」で始まり「こと」で終わる和歌「独楽吟」で生活の中の楽しみを詠み、生涯市井の文学者として暮らした。独楽吟のうちの一首が、1996年にクリントン大統領のスピーチで引用された。

生没年:1812(文化9)~1868(慶応4)
出生地:福井城下石場町(現・福井市)生まれ

主な作品

タイトル出版者出版年
志濃夫廼舎歌集井手今滋1878

関連展示

ふくいの歌人たち 平成23年12月23日(金・祝)~平成24年2月29日(水)