おしどり文学館協定企画「吉村昭と医」
開催期間 | 2020年10月3日(土)~2020年11月23日(月)*12月23日(水)まで延長します。 |
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会場 | 福井県ふるさと文学館 |
内容 | ゆいの森あらかわ吉村昭記念文学館とおしどり文学館協定を締結し3年になります。福井県では笠原良策を描いた『雪の花』や小浜藩医杉田玄白が登場する『冬の鷹』など、医に関する吉村昭が描いた小説を紹介しています。また、吉村昭記念文学館では、敦賀で非業の死を遂げた天狗党を描いた『天狗争乱』などを紹介する展示を行っています。 |
展示資料 | ・おしどり文学館協定書(複製) ・吉村昭「雪の花」原稿(複製)原本は吉村昭記念文学館 ・吉村昭『雪の花』 ・村上豊「雪の花」挿絵(複製) など |
吉村昭の作品世界
1927年、吉村昭は東京府北豊島郡日暮里町(現・東京都荒川区)に生まれ、空襲で家が焼失するまでの18年間を過ごしました。
学習院大学では作家を志し文芸部に所属。1953年に大学を中退し、文芸部で知り会った北原節子(津村節子)と結婚しました。この時期は純文学作品を同人誌に発表し続け、1966年、東北の村を舞台に若者たちの集団自殺を描いた「星への旅」で第2回太宰治賞を受賞。続けて、徹底した資料調査と現地取材で書き上げた大作「戦艦武蔵」を『新潮』に一挙発表、記録文学の分野に新境地を拓きました。
戦史小説を書く中で、資料収集や時代考証の力を磨いた吉村は、1972年、初めての長編歴史小説「冬の鷹」の連載を開始。1979年には、「ふぉん・しいほるとの娘」で第13回吉川英治文学賞、1994年、『天狗争乱』で第21回大佛次郎賞を受賞しました。「史実はドラマ、史実こそはドラマ」と語り、史料が多く残る江戸後期以降に絞った歴史小説を史実に忠実に書くというスタイルを守り続けました。
吉村昭記念文学館
タイトル:第11回トピック展示 吉村昭が描いた天狗党~「動く牙」と「天狗争乱」福井の旅~
会 期:2020年9月18日(金)~12月16日(水)
*休館日はホームページでご確認ください。
会 場:吉村昭記念文学館 2階 エントランス、常設展示室 など
問 合 せ:ゆいの森あらかわ 吉村昭記念文学館(〒116-0002荒川区荒川2-50-1/TEL 03-3891-4349)
内 容:福井をはじめ、天狗勢ゆかりの各地で収集した資料や旧蔵書の書き込みをたどります。また、自筆原稿や、自筆取材ノートも展示し、天狗勢の最期をどのように描いたのかを紹介します。
吉村昭記念文学館展示紹介