(2020年度)テーマで選んだおすすめ絵本

子ども室の絵本から季節や身近なできごとなどのテーマで選んだおすすめ絵本をご紹介します。
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Famile

• 4月号 「ともだちのえほん」
• 5月号 「大冒険のえほん」
• 6月号 「「歯と口の健康週間」にちなんで…歯のえほん」
• 7月号 「絵を描くって楽しい!のえほん」
• 8月号 「すてきな我が家 のえほん」
• 9月号 「宇宙へ行きたい!」
•10月号 「秋を感じるえほん」
•11月号 「りんご、りんご、りんご!」
•12月号 「1年、12か月の絵本」
• 1月号 「今年は丑年!牛の絵本」
• 2月号 「雪の日の冒険」
• 3月号 「ひっこしのえほん」


月号掲載「ひっこしの えほん



たろうのひっこし
村山桂子∥さく 堀内誠一∥え 福音館書店
たろうは家の廊下にお母さんからもらったじゅうたんを広げて、「自分の部屋」にします。すると猫のみーやがやって来て、部屋に窓があるといいと言うので、じゅうたんを抱えて出窓の下へ引っ越します。その後も犬のちろー、あひるのがあこ達の希望を聞いて次々に引っ越しを繰り返し…。桜の季節に。(3歳から)



ババールのひっこし
ロラン・ド・ブリュノフ∥さく やがわすみこ∥やく 評論社
象の国の王様ババールとその一家は、古めかしいお城に引っ越します。お城はまだ改装中で、子どもたちは壁紙貼りや庭の手入れの手伝いに励む一方で、お城の探検も楽しみ、中世の鎧や秘密の抜け穴を発見します。新しい場所へ引っ越すわくわく感がつまった、「ぞうのババール」シリーズ第10巻です。(5歳から)



かもさんおとおり
ロバート・マックロスキー∥ぶんとえ わたなべしげお∥やく 福音館書店
巣を作る場所を探してボストンの街まで飛んで来た、鴨のマラードさん夫婦。川の中州で8羽のひなをかえし、子鴨たちが泳いだり歩いたりできるようになると、近くの公園の池に引っ越すことにします。鴨たちが大通りを行進していくと、街は大騒ぎに。得意げな顔で歩く鴨たちの様子が愉快に描かれます。(5歳から)

2月号掲載「雪の日の冒険



くまのビーディーくん
ドン=フリーマン∥さく まつおかきょうこ∥やく 偕成社
おもちゃのくまのビーディーくんは、男の子セイヤーくんと大の仲良し。ある雪の日、セイヤーくんが出かけてひとりぼっちになったビーディーくんは、くまが洞穴に住む動物だと知り、自分も洞穴に住もうと、書置きを残して家出します。ところが、丘を登って洞穴に着いてみると、何かが足りない気がして…。(3歳から)



まいごのアンガス
マージョリー・フラック∥さく・え 瀬田貞二∥やく 福音館書店
知りたがり屋の子犬のアンガスは、家の中にいるのに飽きて、こっそり外へ出ていきます。知らない犬と走ったり、自動車を追いかけたりして大通りを行くうち、日が暮れて吹雪になってしまい…。『アンガスとあひる』など、好奇心旺盛な子犬のアンガスが登場するシリーズの3作目です。(4歳から)



大雪
ゼリーナ・ヘンツ∥文 アロイス・カリジェ∥絵 生野幸吉∥訳 岩波書店
そり大会の準備に励むウルスリとフルリーナの兄妹。ウルスリは妹に、ふもとの村に行ってそりを飾る毛糸のふさを手に入れるよう言いつけます。外は大雪で、泣く泣く出かけたフルリーナは、帰り道で雪崩にあいます。一方、妹の帰りが遅いのを心配したウルスリは…。繊細な絵で描かれたスイスの絵本です。(9歳から)

1月号掲載「今年は丑年!牛の えほん



はなのすきなうし
マンロー・リーフ∥文 ロバート・ローソン∥絵 光吉夏弥∥訳 岩波書店
子牛のふぇるじなんどは、他の子牛たちのように跳ね回って遊ぶのではなく、木陰に座って花の匂いを嗅いでいるのが好きでした。ある日、ハチに刺された痛みで暴れまわったふぇるじなんどは、猛牛と勘違いされ、闘牛場に連れていかれますが…。白黒で描かれた絵に、独特のユーモアが漂う絵本です。(5歳から)



リンゴとカラス麦
フランク・アッシュ∥えとぶん 山口文生∥やく 評論社
ひとりで遊んでいた子ウシの前に現れたのは、母親とはぐれた子ジカ。子ジカに誘われて、子ウシは初めて牧場の外に出ます。小川で遊んだり、リンゴを食べたりするうちに、母親が恋しくなった子ウシは、子ジカといっしょに牧場に帰ります。すると…。美しい色合い、温かみのある絵で描かれた絵本。(4歳から)



おりこうなアニカ
エルサ・ベスコフ∥さく・え いしいとしこ∥やく 福音館書店
アニカは小さいけれどしっかりした女の子。ある日、お母さんから、牝牛が牧場から逃げ出さないよう見張っていてほしいと頼まれます。アニカは牧場に行って見張りをしますが、ふとした拍子に牝牛が壊れた柵から逃げ出してしまいます。アニカが困っていると、親切な犬や小人の一家が助けてくれて…。(4歳から)

12月号掲載「1年、12か月の えほん」



かえでがおか農場のいちねん
アリス・プロベンセン∥さく マーティン・プロベンセン∥さく きしだえりこ∥やく ほるぷ出版

かえでがおか農場には、犬や馬、羊、ニワトリなど、たくさんの動物がいます。寒い冬や暑い夏の過ごし方、子育ての仕方など、季節毎の行動は動物によって様々。個性豊かな動物たちの12か月と農場の暮らしの様子を、時にユーモアを交えながら、1か月ずつ綴った大型絵本です。(5歳から)




1ねんに365のたんじょう日プレゼントをもらったベンジャミンのおはなし
ジュディ・バレット∥さく ロン・バレット∥え まつおかきょうこ∥やく 偕成社
ベンジャミンはプレゼントの包みを開けるのが大好き。9歳の誕生日、友達からたくさんのプレゼントをもらって喜びますが、次の誕生日まで365日もあることに悲しくなります。そこでベンジャミンが思い付いた、「毎日誕生日プレゼントをもらう」ための名案とは…?(5歳から)




チキンスープ・ライスいり
モーリス・センダック∥さく じんぐうてるお∥やく 冨山房

「チキンスープ・ライスいり」は、春夏秋冬いつだっておいしい。1月はスケートで滑りながら「ススス」とすすり、10月は魔女たちにごちそうする。12月はクリスマス・ツリーにスープ皿をぶら下げる!大好きなスープと過ごす愉快な12か月を、詩のような文とコミカルな絵で描きます。(4歳から)


11月号掲載「りんご、りんご、りんご!」



りんご
松野正子∥ぶん 鎌田暢子∥え 童心社
「あかいりんご まるいりんご」「きいろいりんご まるいりんご」リズミカルな文章と柔らかなタッチの絵で描かれた、幼い子向けの絵本です。繰り返される「りんご」という言葉が耳に心地よく、思わず口ずさみたくなります。みずみずしいりんごの絵がなんともおいしそうです。(2歳から)




りんごのき
エドアルド・ペチシカ∥ぶん ヘレナ・ズマトリーコバー∥え うちだりさこ∥やく 福音館書店
小さな男の子マルチンの家の庭には、りんごの木が一本あります。冬は葉っぱがなくて棒みたいでしたが、春が来て雪が解けると、花がたくさん咲きました。マルチンはりんごが実るのを楽しみに待ちます。くっきりした輪郭と明るい色彩の絵で、四季の移ろいが描かれた絵本です。(3歳から)




りんごのきにこぶたがなったら
アーノルド・ローベル∥ぶん アニタ・ローベル∥え 佐藤涼子∥やく 評論社

なまけもののお百姓がこぶたをたくさん買いました。でも、世話をおかみさんに任せきりで、自分はぐうぐう寝てばかり。いつ手伝うのか聞くと、「庭にこぶたが咲いたら」「りんごの木にこぶたがなったら」。怒ったおかみさんは…。華やかで独特な愛嬌のある絵が、ユーモラスなお話にぴったりの絵本です。(6歳から)


10月号掲載「秋を感じる えほん」



くんちゃんはおおいそがし
ドロシー・マリノ∥さく まさきるりこ∥やく ペンギン社

退屈していた子グマのくんちゃんは、お母さんから外で遊ぶように言われますが、何をすればいいかわかりません。でも、拾った木切れを川に流してみたり、落ち葉の山の中にもぐってみたりしているうちに、いつの間にか「大忙し」に。黒とオレンジの2色だけで描かれた絵は、秋の雰囲気をよく表しています。(4歳から)




きんいろあらし
カズコ・G.ストーン∥さく 福音館書店
大きな柳の木の下で虫たちが暮らす「やなぎむら」。柳の葉が黄色く色づいた秋のある日、赤とんぼから「きんいろあらし」がやってくると聞いたクモのセカセカさんたちは、柳の葉に体を巻き付けたり、地面の下に隠れたりして準備します。すると、風が渦を巻いて吹き荒れ、柳の葉を吹き飛ばしてしまい…。(4歳から)




干し柿
西村豊∥写真・文 あかね書房

日本の伝統文化、干し柿づくりを追った写真絵本。まず、渋柿の皮を手作業でむき、縄でつなぎ、軒下で干していきます。太陽の光を浴びて輝く柿が、ずらりと干された場面は圧巻の美しさです。最後は、藁の上で平らに干して出来上がり。干し柿ができるまでの過程がわかり、実際に作ってみたくなります。(8歳から)


9月号掲載「宇宙へ行きたい!」



かじってみたいな、お月さま
フランク・アッシュ∥えとぶん 山口文生∥やく 評論社

ある夏の夜、お月さまをかじってみたくなったクマくん。さっそくロケットを作りはじめますが、完成したのは冬が来る頃でした。ロケットに乗り込んだクマくんは、発射の秒読みの途中でぐっすり寝入ってしまいます。目を覚ました時、クマくんが見たものは…?クマくんの無邪気な言動が愉快な絵本です。(3歳から)




11ぴきのねことへんなねこ
馬場のぼる∥著 こぐま社
「11ぴきのねこ」シリーズ5作目。11匹の猫が川で魚釣りをしていると、見たこともない水玉模様の猫が現れました。へんてこな形の家に住み、鍋のふたを欲しがるこの奇妙な猫、実は星の世界からやってきた宇宙猫だというのです!話を聞いて、宇宙旅行に行ってみたくなった11ぴきのねこは…。(4歳から)




星座を見つけよう
H.A.レイ∥文・絵 草下英明∥訳 福音館書店

夜空に光る星々。あなたはいくつ名前がわかりますか?この本は、実際に見た空の図と、星座を結ぶ線を加えた空の図を並べて、星座と星の見つけ方をわかりやすく説明する大型絵本形式の入門書です。星座あてクイズや神話、宇宙旅行の話も。「おさるのジョージ」シリーズの作者による絵と文章は遊び心たっぷりです。(8歳から)


8月号掲載「すてきな我が家 のえほん」



あなたのいえわたしのいえ
加古里子∥ぶん・え 福音館書店

私たちが雨や日差しをよけるためには、屋根が必要です。風を遮るために壁が、休むために床が、風を通すために窓が…。快適に暮らすために重要な「家」について、なぜそのようなつくりになっているのかを、やさしい言葉と親しみやすい絵でひとつひとつ説明している知識の絵本です。(4歳から)




もりのともだち
マーシャ・ブラウン∥作 八木田宜子∥訳 冨山房
真冬に、野ウサギが木の皮の家を、キツネが氷の家を、隣り合わせにつくりました。春が来て氷の家が溶けると、キツネは野ウサギの家を乗っ取ってしまいます。オオカミやヒグマが来てもキツネを追い出せず、野ウサギが泣いていると、オンドリがやってきて…。力強い絵で動物たちが表情豊かに描かれます。(5歳から)




ものぐさトミー
ペーン・デュボア∥文・絵 松岡享子∥訳 岩波書店

トミー・ナマケンボが住んでいる家は、電気じかけの家。じっとしているだけで、入浴も着替えも歯磨きも食事も、全て機械が自動でしてくれます。ところが停電で機械が止まり、1週間後に再び動き出すと、とんでもないことに…。抱腹絶倒のストーリーを、細かなタッチの絵で大真面目に描いています。(6歳から)


7月号掲載「絵を描くって楽しい! の えほん」



くれよんのはなし
ドン・フリーマン∥さく さいおんじさちこ∥やく ほるぷ出版

絵を描きたい8色のクレヨンたち。白い画用紙に、青いクレヨンが空と海を、黄色いクレヨンが太陽と島を…と、1色ずつ順番に描きこんでいくと、無人島で助けを待つ男の子の絵になってしまいました。男の子がかわいそうになったクレヨンたちは…。温かみのある絵柄で、結末はほっと一安心できる絵本です。(3歳から)




ぼくのくれよん
長新太∥おはなし・え 講談社
象のクレヨンは、とても大きなクレヨン。だから象が青いクレヨンでびゅーびゅー描くと、蛙は池だと思って飛び込んでしまいます。赤いクレヨンで描くと、まるで大火事で、動物たちは大混乱。象はライオンに怒られますが、めげずに新しい絵を描きに駆け出します。おおらかな雰囲気のナンセンス絵本。(3歳から)




かおかけちゃうよ
エド・エンバリー∥作 よこやまなおこ∥かき文字 偕成社

図を見ながら単純な線や記号などを順番に描きこんでいくだけで、愉快な顔の絵が描ける本です。絵が苦手な人でも、怒った顔や笑った顔、得意な顔などいろいろな表情をした顔が簡単に描けてしまいます。ほかに、機関車やトラックなどが描ける『のりものかけちゃうよ』など、シリーズは全5冊。(5歳から)


6月号掲載「歯と口の健康週間」にちなんで 「歯のえほん」



はははのはなし
加古里子∥ぶん・え 福音館書店

みんなが「ははは」と笑っている中で、一人だけ泣いている子。虫歯が痛くて泣いているのです。では、どうして虫歯になるのでしょうか?じょうぶでいい歯を作るためには、どうすればいいのでしょうか?やさしい文とはっきりした絵で、歯の大事さをわかりやすく伝える科学絵本です。(6歳から)




歯いしゃのチュー先生
ウィリアム・スタイグ∥ぶんとえ うつみまお∥やく 評論社
ネズミのチュー先生は、腕のいい歯医者さん。大きな動物は口の中に入って治療するので、ネコや危険な動物の治療はお断りしています。ある日、どうしてもと頼まれてキツネの紳士の治療をすることに。ところが、治療中にキツネが「生で食べるとおいしいな」と呟くのを聞き、身を守るため一計を案じます。(6歳から)




海べのあさ
ロバート・マックロスキー∥文・絵 石井桃子∥訳 岩波書店

ある朝サリーは、自分の歯が1本ぐらぐらしているのに気がつきました。抜けた歯で願い事をすると叶うと聞いて楽しみにするサリーですが、お父さんに歯のことを話しているうちに、いつの間にか抜けてしまいます。サリーの願い事は叶うでしょうか?美しい海辺を舞台に描かれた物語絵本です。(7歳から)


5月号掲載「大冒険 の えほん」



ひとまねこざるときいろいぼうし
H.A.レイ∥文・絵 光吉夏弥∥訳 岩波書店

「ひとまねこざる」シリーズの第1作。好奇心旺盛で人まねが大好きな子猿のじょーじは、黄色い帽子のおじさんに連れられて、故郷のアフリカから大きな町にやってきました。おじさんの電話でいたずらしたり、風船で空を飛んだりと、じょーじの起こす騒動が愉快に描かれます。(5歳から)




南の国へおもちゃの旅
ハンス・ウルリッヒ・シュテーガー∥さく ささきたづこ∥やく 童話館出版
壊れて捨てられたくまのぬいぐるみのテオドールは、夢に見た南の国へ旅立つことにします。途中、同じような境遇のおもちゃたちを次々と仲間に加え、協力して船を作ったり、親切な人に助けられたりしながら、様々な国を通って旅を続けます。それぞれの土地の風景や服装が描きこまれた絵にも注目。(7歳から)




ほしになったりゅうのきば
君島久子∥再話 赤羽末吉∥画 蕭甘牛∥採話 福音館書店

昔、竜の兄弟げんかで天が裂け、滝のような雨と石のようなひょうが降り続くようになってしまいました。石から生まれた若者サンは人々を救うため、九十九の川を渡り九十九の山を踏み越えて、物知りの老人を訪ねていきます。夜空の星と天の川の由来を語る、壮大な中国民話の絵本です。(7歳から)


4月号掲載「ともだち の えほん」



くまのコールテンくん
ドン=フリーマン∥さく まつおかきょうこ∥やく 偕成社

コールテンくんは、デパートのおもちゃ売り場で売られているくまのぬいぐるみ。ある日、女の子がコールテンくんを欲しがりますが、ズボンのボタンが取れているせいで買ってもらえませんでした。そこでコールテンくんは、ボタンを探して夜のデパートを冒険します。幸せな結末に心温まる絵本です。(3歳から)




あおくんときいろちゃん
レオ・レオ-ニ∥作 藤田圭雄∥訳 至光社
あおくんときいろちゃんは大の仲良し。遊んでいるうち、くっついてみどりになりました。家に帰ろうとすると、あおくんの家でもきいろちゃんの家でも「うちの子じゃない」と言われ…。抽象的な絵で描かれた絵本です。ちぎり絵のような小さな丸で表される登場人物に、動きや表情が感じられるから不思議。(3歳から)




ともだちつれてよろしいですか
ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ∥ぶん ベニ・モントレソール∥え 渡辺茂男∥やく 童話館出版

王様とお后様からお茶の招待を受けた「ぼく」が、「友達つれてよろしいですか」と尋ねると、「私たちの友達の友達なら大歓迎じゃ」と王様。そこで「ぼく」が連れて行ったのは、なんとキリンでした。次に晩御飯の招待を受け、連れて行った友達はカバ。奇想天外な展開に、「次は何が出てくる?」とわくわく。(5歳から)