【幕末明治福井150年博】
松平文庫テーマ展「春嶽、幕末に新聞を読む」【終了しました】
幕末に登場し「新聞」と名付けられた冊子は、出版されたものや手書きで写されて流通したものがあり、国内外のニュースを伝えていました。
松平文庫には、国内有数のコレクションとして初期新聞が数多く含まれ、その多くは松平春嶽の蔵書で、春嶽による書き込みがあるものも見られます。
県立図書館では、このように春嶽が国内外の情報を得るために新聞を読んでいたことや、国内初の新聞広告および号外新聞など、新聞の歴史においても重要な資料について展示により紹介します。
主な展示資料 ▼「官板バタヒヤ新聞」(M071-1) 文久2年(1862)
海外情報を国別にまとめた最初の日本語翻訳新聞。オランダ総督府機関紙を幕府が抄訳。「春嶽批閲」の朱筆があり、リンカーンを「世界第一之英雄也」とする書込みもある。
▼「官板中外新報」(M072-1)・「官板香港新聞」(M072-2)
文久2年頃(1862)
中国で欧米人が発行した中国語新聞に句読点を付けた翻刻新聞。日本版だけでなく、清国版も含まれており、中には国内外のどの機関にも所蔵されていない号もある。
▼「日本貿易新聞」(M071-25) 文久3年(1863)
Japan Commercial Newsを翻訳して手書きしたもの。最初の日本語広告として、横浜外国人居留地に来たイギリス人手品師ワシントン・シモンズの興行広告を絵入りで載せる。
▼「萬国新聞紙」(M071-2) 慶応3年(1867) 日本人による最初の新聞広告として、「パン・ビスケット・ボットル」を販売する横浜の商人・中川屋嘉兵衛の広告が載る。
▼「別段中外新聞」(M071-37) 慶応4年(1868) 日本で最初の号外新聞。新政府軍と彰義隊が激突した上野戦争の様子を伝える。 |