講座から広がる本の世界「組屋の疱瘡神から見る人々の祈り」
講座名:「組屋の疱瘡神から見る人々の祈り ~江戸時代に大ヒットしたお札(ふだ)」
(実施日 令和2年8月29日)
講師:小浜市教育委員会 文化課 学芸員 川股 寛享 氏
講座内容:江戸時代の小浜の豪商として知られる組屋(くみや)家と「疱瘡神」のかかわりの由来、江戸時代の資料に見る人々と疫病との戦いの記録、民俗文化財に込められた当時の人々の思いについてお話をお聞きしました。
(実施日 令和2年8月29日)
講師:小浜市教育委員会 文化課 学芸員 川股 寛享 氏
講座内容:江戸時代の小浜の豪商として知られる組屋(くみや)家と「疱瘡神」のかかわりの由来、江戸時代の資料に見る人々と疫病との戦いの記録、民俗文化財に込められた当時の人々の思いについてお話をお聞きしました。
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書名(クリックして書誌情報へ) | |||
著者 | 出版社 | 出版年 | |
資料の内容等 | |||
疱瘡神 -江戸時代の病をめぐる民間信仰の研究- | |||
ハルトムート・オ・ローテルムンド∥著 | 岩波書店 | 1995 | |
本書では、赤本、黄表紙、護符を丹念に渉猟し、赤絵などの埋もれた図版や、そこに記された歌や川柳を読み解き、災いのシンボル疱瘡神の姿がやがては守護神として祭り上げられていく過程を追う。民間医療の呪術的世界、日本人の病気感と世界観を浮き彫りにする歴史民俗学。 | |||
まじないの文化史 -見るだけで楽しめる! 日本の呪術を読み解く- | |||
新潟県立歴史博物館∥監修 | 河出書房新社 | 2020 | |
新潟県立歴史博物館の企画展を書籍化。古来から人びとは、神秘的なものの力を借りたい時に呪符(おふだ)を用いてきた。この信仰は、現代まで形を変えて連綿と続いている。呪符信仰のルーツや変遷に、歴史・民俗の視点から迫る。 | |||
「お札」に見る日本仏教 | |||
ベルナール・フランク∥著 仏蘭久淳子∥訳 | 藤原書店 | 2006 | |
お札には、仏教が遭遇してきた東洋の壮大な文明史そのものが潜む。ヨーロッパ東洋学・日本学の最高権威の遺作。全国各地の寺社で蒐集された1000点にのぼる貴重なコレクションから、約200点を精選。 | |||
しぐさの民俗学 -呪術的世界と心性- | |||
常光徹∥著 | ミネルヴァ書房 | 2006 | |
親指を隠す、狐の窓、エンガチョ、ハッピーアイスクリーム…。呪術的な意味をおびたしぐさを取りあげて、多様な伝承の実態を紹介すると共に、しぐさの背後に横たわる民俗的な意味や伝承の論理について考察する。 | |||
災厄と信仰 | |||
大島建彦∥著 | 三弥井書店 | 2016 | |
三弥井民俗選書。各地の民俗調査をつみかさねながら、ひろく日本の民俗信仰に取りくんできた著者の「災厄と信仰」にまつわる論考をまとめた書。「疫神の鎮送と食物」「疫神の詫び證文」「咳の姥神」「福神としての猩々」などを収録。 | |||
日本の護符文化 | |||
千々和到∥編 | 弘文堂 | 2010 | |
「おふだ」、その奥深い世界とは。家に貼り身につけたお札、起請文に用いられた牛玉宝印などを通して、多様な神と仏に守られてきた日本社会の姿と日本人の心性の変遷が浮かび上がる初の研究集成。 | |||
日本のお守り -神様とご利益がわかる- | |||
畑野栄三∥監修 | 池田書店 | 2011 | |
今もなお人々の“お守り”として伝えられる郷土玩具を数多く取り上げ、その歴史や意味を解説しながら紹介。古くから日本に共存している神々の存在を楽しく知ることができる1冊。お守りの写真・コラムも必見。 | |||
魔よけ百科 世界編 -呪物のかたちと謎- | |||
岡田保造∥著 | 丸善 | 2008 | |
世界中のユニークな魔よけを発掘。国内は北海道から沖縄まで、海外は15カ国を自ら歩き回り、初公開のものも含め、足で集めた魔よけの数々の形と歴史の謎に迫る。悪霊や邪鬼を退散させて福を招く呪物の図像学。 | |||
人は何のために「祈る」のか -生命の遺伝子はその声を聴いている- | |||
村上和雄∥著 棚次正和∥著 | 祥伝社 | 2008 | |
「祈り」はとてつもない力を秘めている。それは我々の潜在的可能性を目覚めさせる行為なのだ。「祈りと遺伝子」という壮大なテーマに、世界的科学者と第一線の宗教学者が挑む。 | |||
緒方洪庵の「除痘館記録」を読み解く | |||
緒方洪庵記念財団除痘館記念資料室∥編 | 思文閣出版 | 2015 | |
江戸末期に緒方洪庵らが開き、その後の天然痘予防の普及活動の拠点となった大阪の「除痘館」。その活動記録「除痘館記録」を読み解き、緒方洪庵と除痘館事業の活動を再認識できるよう構成。病いとの闘いに迫る書。 | |||
近代医学の先駆者 -ハンターとジェンナー- | |||
山内一也∥著 | 岩波書店 | 2015 | |
18世紀末、科学と呪術が渾然一体としていた医学を、ナチュラリストが変えた。その代表的人物が、解剖医ハンターと、種痘の発見者ジェンナーである。彼らの生涯と業績を、種痘の歴史とともに紹介する。 | |||
小児を救った種痘学入門 -ジェンナーの贈り物- | |||
加藤四郎∥編著 | 創元社 | 2016 | |
緒方洪庵記念財団・除痘館記念資料室撰集。種痘の改良と普及に尽力した、18世紀英国の医師ジェンナーの生涯を描く感動の偉人伝。緒方洪庵など、日本人医師列伝も収録。現代予防医学の基礎を作った人びとの功績を、子どもにもわかりやすくひもとく医史物語。 | |||
天然痘に立ち向かった人類の戦い -江戸における伊東玄朴の功績- | |||
伊東貞三∥著 | 伊東貞三∥著 | 2013 | |
江戸における蘭学および天然痘予防の基礎を築いた伊東玄朴の物語。日本の天然痘流行の歴史や、日本における種痘の普及、エドワード・ジェンナーの牛痘種痘とその後の動向についても紹介する。 | |||
日本における伝染病との闘いの歴史 | |||
菅又昌実∥編著 | みみずく舎 | 2010 | |
明治から大正、昭和初期にかけて、厖大な数の患者が発生した感染症はどのように撲滅され、消えていったのか。また、今なお続く、感染症の恐怖とは…。感染症との闘いの渦中に身を投じた研究者による闘いの歴史。 |
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