小説
中野重治写真提供毎日新聞社 時代の痛みに立ち向かった文学者福井中学を卒業後、旧制高校の頃より創作を始める。プロレタリア文学運動を推進、獄中生活の後、「村の家」など転向五部作を執筆。戦後、政治と文学の分野で活躍し、少年期の高椋村の生活を描いた『梨の花』で読売文学賞、『甲乙丙丁』で野間文芸賞受賞。生没年:1902(明治35)~1979(昭和54) 出生地:高椋村(現・坂井市)生まれ 主な作品高見順写真提供 朝日新聞社 激動の時代に生きた気骨の文士東京帝国大学在学中、文芸活動を本格的に開始。「故旧忘れ得べき」で第1回芥川賞候補となる。明治から続く自然主義の文学表現に疑問を呈し、「饒舌体」とよばれる独自の文体で創作を続けた。晩年は日本近代文学館の設立に尽力した。生没年:1907(明治40)~1965(昭和40) 出生地:三国町(現・坂井市)生まれ 主な作品
高見順没後50年特別展「昭和から未来へのメッセージ」 平成27年10月31日(土)~平成28年1月17日(日) New Collection-高見順新収資料展- 平成25年6月1日(土)~7月24日(水) 高見順展-書くことは生きること- 平成22年6月25日(金)~8月31日(火) 高見順賞・H氏賞受賞作品展 平成22年3月5日(金)~4月11日(日) 荒磯に生まれた文士 高見順没後四十年記念展 平成17年6月28日(火)~9月11日(日) 多田裕計理想を貫く不屈のロマンティスト早稲田大学在学時より執筆を始め、1941年『長江デルタ』で芥川賞を受賞。戦時中は福井市に疎開し、空襲、震災を経験した。同郷の作家と共に雑誌を刊行し、福井県文化協議会の設立に尽くすなど、福井の文化活動に大きく貢献した。生没年:1912(大正元)~1980(昭和55) 出生地:福井市生まれ 主な作品関連展示多田裕計展~生誕100年記念~ 平成24年10月26日(金)~11月30日(金) 水上勉撮影 水谷内健次 人間の情念と尊厳を描く社会派作家9歳より京都の禅寺へ修行に出るが、後に還俗し様々な職業を経験した。1948年『フライパンの歌』がベストセラーとなり、61年『雁の寺』で直木賞受賞。日本の社会問題や自然環境、伝統文化についての作品を著したほか、『越前竹人形』など福井を舞台にした作品を書いた。生没年:1919(大正8)~2004(平成16) 出生地:本郷村(現・おおい町)生まれ 主な作品
関連展示生誕100年水上勉展~生きるということ~ 令和元年7月20日(土)~9月23日(月・祝) 水上勉と冬の光景 平成25年12月20日(金)~平成26年1月15日(水) 水上勉が描いた越前 平成18年6月6日(火)~7月17日(月・祝) 津村節子写真提供 産業経済新聞社 女性の深奥を描く作家順化尋常小学校4年生まで福井で暮らすが、母の病死を機に東京へ転居。学習院大学短期大学部卒業後、吉村昭と結婚。1965年、夫婦生活を描いた「玩具」にて芥川賞受賞。『炎の舞い』『白百合の崖』『絹扇』など福井の女性を描いた作品がある。生没年:1928(昭和3)~ 出生地:福井市生まれ 主な作品
関連展示新収蔵 津村節子展 令和5年3月1日(水)~6月4日(日) おしどり文学館協定5周年特集展示「津村節子「智恵子飛ぶ」~芸術家夫婦を描いて~」 令和4年12月23日(金)~令和5年3月15日(水) おしどり文学館協定5周年特集展示「津村節子と吉村昭~おしどり文学館協定の歩み~」 令和4年10月28日(金)~12月21日(水) おしどり文学館協定特集展示「吉村昭と天狗党」 令和3年10月1日(金)~12月22日(水) おしどり文学館協定企画「吉村昭と医」 令和2年10月3日(土)~12月23日(水) 秋季企画展おしどり文学館協定締結2周年記念 福井県・荒川区合同企画展「吉村昭展~ふるさとと旅~」 令和元年10月26日(日)~12月22日(日) 津村節子~これまでの歩み、そして明日への思い~ 平成30年10月26日(金)~平成31年1月23日(水) 津村節子と吉村昭 果てなき旅 ~夫婦作家の軌跡~ 平成27年2月1日(日)~4月5日(日) New Collection展~津村コレクションを中心に~ 平成25年4月20日(土)~5月31日(金) 津村節子とふるさと福井 平成21年2月10月(火)~3月25日(水) 有明夏夫写真提供 文藝春秋 ユーモアと人情を愛した小説家1945年に戦災で福井に疎開。麻生津小、足羽中、勝山精華高を卒業。明治初期の庶民を描いた『大浪花諸人往来』で直木賞受賞。幕末の福井大野藩が舞台の『幕末早春賦』や、福井市の高校生の生活を描いた『俺たちの行進曲』などの著作がある。生没年:1936(昭和11)~2002(平成14) 出生地:大阪府生まれ 関連展示没後5年 直木賞作家 有明夏夫展 平成19年10月30日(火)~12月9日(日) 山崎光夫記者の目で医療小説の地平を開く早稲田大学卒業。記者時代に、医療コラムを担当した経験から、医学・薬学を題材にした作品を多く執筆。医療の視点から、現代社会や歴史上の出来事を描く。1998年、『藪の中の家』で新田次郎文学賞受賞。生没年:1947(昭和22)~ 出生地:福井市生まれ 関連展示藤田宜永©森清 男と女の心理を描く恋愛小説の名手中学卒業までを福井で過ごし、高校進学に合わせて上京。早稲田大学中退後、1973年にパリへ渡り、帰国後の86年に『野望のラビリンス』でデビュー。2001年には『愛の領分』で直木賞受賞。恋愛小説、ミステリーなど、多くの作品を生み出し続ける。生没年:1950(昭和25)~ 2020(令和2) 出生地:福井市生まれ 主な作品関連展示 |